Microsoft 365を使う②
Microsoft365を使ってみて、わからなかったことがいくつか明るみに出てきました。
その1 ¥12,984円/年よりも安くMicrosoft365を買うことができるか?
その2 複数のユーザー(自分・妻・子ども)で独立してMicrosoft365を使うことができるか?
その1 ¥12,984円/年よりも安くMicrosoft365を買うことができるか?
ネットで「Microsoft365 購入」と検索すると、格安商品が出てきます。ご承知のとおり、これらの商品はOffice2021やOffice2019などの「永続ライセンス」と同様に、いわゆる「法人ライセンス(会社等が社員用に購入したライセンス)などを入手して切売りしている」ものが多いです。これらはAmazonやYahoo!ショッピングなどでも販売されていて、それを購入すること自体は問題ないようです。「Microsoft365」も同様です。また、「永続ライセンスOffice製品」で比較的高い製品は型落ち、つまり旧版の在庫処理の目的で安く販売している製品です。自分はそこが狙い目だと思います。今なら「Office2019」シリーズかな?「Personal」「Bisiness」「Home&Student」…を¥10,000円を切る価格で販売しています。大手サイトで購入すれば、ポイントも付くので狙い目です。たくさんの製品があるので、使いたいソフトが入っているか?持っているPCにインストール可能か(OSや64Bitなど)PCとの相性は大丈夫か?などをしっかり調べて買いましょう!
一方で「値段が安い製品は不備がある」リスクを承知で購入したいところです。例えば、あるショッピングサイトではMicrosoft365を¥800円位で売っています。年額¥12,984円のサブスクリプション製品を¥800円で買えるわけがありません。購入すると、ある法人の1PCとしてアカウント登録するように説明があります。多くはその法人が実体をもたないので、ソフトがアップグレードされません。結局は一定期間使うと新たにまた購入することになります。中には「クラウドストレージ50GBサービス」と説明があるものも。Microsoft365は1アカウント1TBが割り振られるので、「50GB」ということは法人の社員1アカウントをさらに20人に割り振っているということ。クラウドストレージの50GBが他人に覗かれる危険性だってあります。¥12,000円÷20人=¥600円…。法人アカウントの切売り製品は絶対に購入してはいけません!
Microsoft365を安く購入する方法は、①ソフト販売業者の割安製品を購入する、②海外の製品を購入する方法があります。①は安いところでは2割近く安いところがありますので、探してみてください。こちらは安い代わりに1年、36ヶ月などの期限がついているものが多いです。1年または36ヶ月後にはまた、安い製品を探して購入することを繰り返すのです。②例えばアメリカでは、Microsoft365Familyなど、安い製品があるんです。ただし、製品は英語表示です!
その2 複数のユーザー(自分・妻・子ども)で独立してPCを使うことができるか?
うちには、大学生の息子が2人います。そして、彼らはそれぞれ大学から無料でMicrosoft365のアカウントを付与されています。OfficeソフトのインストールPCの台数は5台程度に限定されていますが、PCに子どものアカウントを入れればMicrosoft365が使えます。そこで、ちょっといけないことですが、「息子のアカウントを使って、自分のPCに無料でMicrosoft365を入れることはできないかな?」と考えました。高い授業料を払っているのだから、それくらいは…。と考えてしまいました。結論から言うと、それは極めて不自由です。息子のアカウントを使ってPCにMicrosoft365をインストールできましたが、クラウドストレージ1TBは共有です。つまり、一つのクラウドの中に、息子のファイルも自分、妻、高校生の三男のファイルが誰でも閲覧できる状態で存在しているので、自分の仕事用ファイルも、息子の大学レポートも全員に見えてしまいます。すべてのデバイスで息子のパスワードを入力してPCを開くことになるので、誰かがパスワードを変更したら、途端にPCが開けなくなります。また、デスクトップ上のアイコンもすべて一緒になり、誤って誰かが消してしまったアイコンやファイルは、すべてのデバイスから消去されてしまいます。Microsoft365は、1アカウント1ユーザーを前提としています。複数で分け合うことはできません。
2台のPCにを「有料Officeソフト」を入れて家族で使うのであれば、「永続ライセンス版」を選択したほうがいいと思います。
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